“これは、せつなくてふしぎな、二度目の初恋の物語”
そんなキャッチコピーから始まるアニメーション映画『空の青さを知る人よ』は2019年10月11日に公開された。監督は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』でお馴染みの長井 龍雪(ながい たつゆき)さんだ。
本作品の主人公は高校2年生の相生 あおい(あいおい あおい)だ。加えてあおいと14歳離れた姉のあかね、あかねと同級生の金室 慎之助(かなむろ しんのすけ)、慎之助の13年前の姿“しんの”を中心に物語が進んでいく。
姉妹13年前に両親を失った相生姉妹は、姉のあかねが親代わりとなり2人で過ごしていた。あおいは好きなベースを弾きながら音楽漬けの毎日。あかねはあおいを1人にすることができず、13年前に“しんの”が共に東京に上京しようと提案するが断念し地元で過ごすと決した。そんな相生姉妹の前に、音信不通になった慎之助が演歌歌手のバックバンドとして帰ってくる。驚きも束の間、あかねの前に現れたのは13年前の“しんの”だった。
ここからは本作を観て良かった点と悪かった点を紹介していきたい。
まず初めはストーリーに注目しよう。良かった点としては、年齢は異なるが同一人物が2人登場するにも関わらず、話がわかりやすいところだ。タイムリープものではないため、今どの時空にいるかなど考えながら観る必要は無い。
次はキャラクターについて見ていこう。
良かった点は田中 将賀さんのキャラクターデザインもあって、一部除いたメインキャラクターは特徴もあり魅力的だ。設定も良く、あかねを見ているとあの様な姉が欲しいなと感じた。
悪い点については慎之助のキャラクターデザインだろうか。仮にもメインキャラクターなのにも関わらず、モブキャラの様であまり応援しようと思えなかった。また、31歳の割には老けている様に見えるのも気になった。
悪いことも紹介してしまったが全体的にはとても良かった。
恋愛もあり 姉妹愛あり 笑いあり 涙ありと終始楽しませてくれる『空の青さを知る人よ』を是非一度観ていただきたい。
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