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私たちの気持ちをも晴らしてくれる作品『天気の子』

weathering with you…

これは、僕と彼女だけが知っている世界の秘密の物語。

2019年夏、世界はアニメーション映画の新たな境地を開拓した。

新海誠が監督を務める「天気の子」。

叙情的な男女の物語を、美しい色彩と繊細な言葉で紡ぎ出す新海ワールドは、国内外問わず多くの人々に支持され、生み出された作品は高く評価された。

そして、前作「君の名は。」から3年。待望の最新作が、ついに始動した。

東京にやってきた家出少年・帆高が不思議な力を持つ少女・陽菜に出会う。。2人の恋の物語は、美しく、切なく、新たな時代を迎えるあらゆる世代、そして全世界へのメッセージとして描かれる。

この作品では、現実にある東京を美しく描いた作品の一つで、その中に現実味のある人間性で表現している作品だ。

例えば、疲れ切った帆高がお店の玄関前で雨宿りしながら休んでいるシーンでは、子猫と自分を重ねた切なさとは裏腹に、キャッチのお兄さんに酷くあしらわれるシーンや、帆高が陽菜を引っ張って逃げるシーンで、結局捕まり殴られ、主人公が思い違いを知った時の葛藤が感じられた。

大切な人のために、主人公が他の人にも影響を与えてしまう、巻き込んでしまう。という場面では、理想としての答えがそこにあり、そして帆高の選択が新海誠の選択のように感じた。

海より空は深い未知に溢れている。とは言いますが、この作品の空には世界の仕組みに近づく真理のようなものがあったのだと思う。

雲の中に影、唐突の異常現象、龍を模した魚の群れ。天気の巫女。このどれもが最終的には、1つのものに繋がっているのだ。

私たちが地球を選んだわけではない。

地球に私たちが住まわせてもらっているのだ。

何かを得るためには、代償を伴う。

天気の巫女の悲しい結末。

もし、この作品の内容が事実なら?

それは、きっと悲しいと思ってはいけないのだろう。

誰だってありがとうと言って欲しいのだろう。

大切な人に泣いて欲しくないだろう。

それでも、やっぱり受け入れることはできず、2人を不幸にして世界は安定を取り戻しいつも通りに流れていく。

現実の私たちは、自分が一番で自己中心的な生物だ。

だからこそ

アニメーションの中でくらい夢を見たっていいじゃないか。

理想と現実が違うのは当たり前なのだから、現実を見始めた若者達に少しでも理想を汲み取って欲しい。

私が見た「天気の子」とは、そのような話でした。

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