今年1番流行ったアプリゲームは?と聞くと大半の人は「ウマ娘」と答えるだろう。
今回はそんなウマ娘がどうしてここまで人気に火がついたのかをウマ娘の製作発表から現在までの歴史を振り返りながら分析をしていく
①制作発表
2016年3月26日・27日に開催されたAnimeJapan 2016のステージ内にてCygamesから新作タイトルとしてウマ娘プリティーダービーは発表された。
当時の画像やPVを見てみると現在のアプリとキャラクターや担当声優の違いが多々あり、制作陣が配信されるまでに試行錯誤を重ねていたことが感じられた。
なお当時は配信開始は2018年冬の予定となっていた。
- ウマ娘プリティーダービープロモーション映像(最初期PV)
https://youtube.com/watch?v=HYrVKLBhitE&feature=share
- 第1弾トレーラームービー
https://youtube.com/watch?v=tOyY8Tzya8k&feature=share
②メディア展開
アプリのサービスが開始されるまでウマ娘は様々なCDや漫画化などメディア展開が行われており徐々に知名度を増やしていったが、中でも2018年4月から6月まで放送されていたTVアニメがきっかけで作品の人気に火が付いた印象を感じた。
余談ではあるが筆者もここからウマ娘を知った。
なおアニメのBlu-rayは、制作が同じCygamesの看板作品グ◯ブルの特典が多く付いていた影響もあり初週に1万枚以上売り上げ、色々な意味で話題になっていた。
- TVアニメ「ウマ娘プリティーダービー」本PV
https://youtube.com/watch?v=WlDbeKNVtBo&feature=share
③アプリの延期
ここまで順調に知名度を上げていたウマ娘だが、ここにきて暗雲が立ち込める。
アプリの配信時期延期(配信日未定)及び本作のコンテンツプロデューサーを担当していた石原章弘さんのCygames退社である。
アニメで知名度が上がり、新規ファンが大量に増えた中こうした出来事がたて続きに起こり、ファンの間でも「ウマ娘はもう配信されないのではないか」などネガティブな声が多く上がってきた。
④アプリ配信開始時期決定
ファンの間では「もう配信されないだろう」と諦めムードが漂っていた中、ウマ娘に希望の光が差し込む。なんとTVアニメ第2期決定と共に、待ち望んでいたアプリのリリース時期が2021年2月24日に決定したのだ。
初めは疑心暗鬼だったファンも公開された本PVを見て期待が高まった人が多かっただろう。
- 「ウマ娘プリティーダービー」PV“誰より速く駆け抜けたい”篇
https://youtube.com/watch?v=6ukUGdX1HKU&feature=share
⑤TVアニメ第2期放送開始
アプリ配信開始に先駆け、2021年1月5日からTVアニメの2期目となるウマ娘 プリティーダービー Season 2が放送された。
本作はウマ娘であるトウカイテイオーを主軸に物語を進めつつ、様々なウマ娘のドラマが展開していく内容になっている。
本作は放送中に配信されたアプリの反響の効果もあり、Blu-rayの初週販売は11万枚を超え当時歴代1位の売り上げを記録していた『ラブライブ! 2nd season』の約8.2万枚を大幅に上回る結果となった。
⑥アプリリリース開始
2021年2月24日ついにウマ娘のアプリがリリースされた。
ゲームの内容はプレイヤーがトレーナーとなり、自分の担当ウマ娘をゲーム内の時間軸で3年間育成を行い目標のトゥインクル・シリーズのレースを戦い抜いていく内容になっている。
アプリが配信され元々本作を待ち望んでいたファンをはじめ、ストーリーの丁寧さや個性豊かなキャラクターや奥が深いゲーム性が話題となり、約半年で1000万ダウンロードを超えるなど爆発的な人気を誇っている。
分析
ここまでウマ娘のサービス開始から現在までの大まかな歴史を辿ってきたが、ここからはそんなウマ娘がなぜここまで流行ったのかを私なりに分析してみた所、2つの考えに至った。
1つ目はモデルになった競走馬に対するリスペクトだと感じた。
本作は現実で活躍をした競走馬が擬人化をして女の子になっているというところが1番の特徴的な部分なのだが、初めは競馬ファンの中には自分が当時応援をしていた馬が萌えキャラクターになったことで難色を示した方も多かっただろう。しかし史実に沿ったストーリー展開やレース中の実況、競走馬の特徴を丁寧に再現した勝負服のデザイン等で初めは難色を示していた競馬ファンの方たちからも認められる作品になっていったと感じた。
2つ目はゲームのサービス開始までアニメやコミカライズなどでファンを増やしてきたことだ。
ウマ娘はゲーム以外にも力を入れており、コミカライズである「ウマ娘 シンデレラグレイ」は青年誌で1番発行部数が多い週刊ヤングジャンプで連載を開始し、アニメーションの1期は固定ファンが多いスタジオのP.A.WORKSが担当している。
メインコンテンツであるゲーム以外にも力を入れることで多くの人の目に留まることになったと感じた。
予測
ここまでウマ娘の歴史や分析をしてきたのだが、最後に今後のウマ娘がどうなって行くかの予測をしていこうと思う。
結論から言うと今後は話題性としても売り上げも右肩下がりになってしまうと感じている。
理由としては、アプリの開始から数ヶ月間の人気の急上昇が大きすぎて今後その任期を継続していく事がほぼ不可能だからだ。
実際売り上げを見ても最高で月130億だったのが現在では50〜80億の間を彷徨っておりファンの5〜4割が課金を辞めたもしくはゲームを引退したことが考えられる。
正直ここまで人が減ってしまってからまた全盛期の人気を取り戻すのはかなり難しいと感じた。
まとめ
最後にネガティブなことを書いたが私個人はウマ娘がコンテンツとして大好きなので今後もゲームやアニメ等で楽しんでいきたいと感じている。