『ノーゲームノーライフ』の6000年前、今では忘れ去られたある物語があった。その世界では様々な種族が唯一神を巡って日々争いを繰り広げ、脆弱な人間達は絶滅の一途を辿っている。そんな人間達の若きリーダー”リク”は人の心の解析を目的とする機械の少女”シュビィ”と出会う。2人は互いにすれ違いながらも次第にこの最悪な世界で「共に生きたい」と願うようになっていくー。
2017年7月15日に原作: 榎宮祐、監督:いしづかあつこ、脚本:花田十輝、制作:マッドハウスにて公開した人気ライトノベル『ノーゲームノーライフ』の外伝となる映画。公開当初は61館にて上映されたが、178館まで拡大された。
私はノーゲームノーライフシリーズ初見だが、本編の物語も知りたいと思える映画であった。確かにこの映画は前日譚となっているため時々本編を知っていた方が良いのだろうと感じる部分はあったが、映画のストーリーがわからなくなるほどではなかった。気になる人は本編のあらすじくらいは読んでおくと、より楽しめることだろう。主人公の生き様やヒロインの可愛らしさと強さ、全体的にシリアスで悲しい展開が続くが、微笑ましくなるシーンもあり、強く感動も出来る。きっと映画視聴後には私の様に初めて知った人も原作のファンの人も本編を見て見たくなることだろう。ノーゲームノーライフシリーズに興味を持ったのなら、この映画から入るというのも1つの選択肢になるのではないか。