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今夜、物語シリーズを見に行こう

今回紹介するのはアニメ版の物語シリーズである。

原作者は小説家の西尾維新、アニメ会社はシャフトである。

なぜ、今回物語シリーズを紹介しようと思った理由は、名前は知っているが何処から見ればいいのか分からないという声をよく聞くからだ。なので今回、1つ1つを時系列にまとめて内容を紹介していこうと思う。

 

 時系列

1「傷物語」

2「猫物語(黒)」

3「化物語」

4「偽物語」

5「傾(カブキ)物語」(セカンドシーズン)

6「鬼物語」(セカンドシーズン)

7「終物語(中)」

8「猫物語(白)」(セカンドシーズン)

9「終物語(上)」

10「囮物語」(セカンドシーズン)

11「恋物語」(セカンドシーズン)

12「憑物語」

13「暦物語」

14「終物語(下)

15「続・終物語」

16「花物語」(セカンドシーズン)

 

 各話の内容

(この先多少のネタバレあり)

1傷物語

 私立直江津高校に通う高校2年生の阿良々木暦は、優等生の羽川翼と知り合い最近出没する「金髪の吸血鬼」の噂を耳にする。その夜、暦は四肢を切断され、周囲に血を撒き散らせながら助けを請う吸血鬼と出会う。彼女こそ噂の吸血鬼「怪異の王」キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードだった……。

 この作品は、全ての始まりの話であり、「鉄血篇」「熱血篇」「冷血篇」の3部構成となっており、なぜ阿良々木暦が吸血鬼になったのか描かれている。

おすすめな点は、戦闘の多さが挙げられる。物語シリーズは基本的に会話で話を進めて行くので戦闘で進めていくのは珍しいので見ていて面白い。しかし、その分グロいシーンも多いので注意が必要だ。

 キャッチフレーズは、青春は、「いたみ」なしでは過ごせない。

 

2猫物語(黒)

 春休みを越え、後遺症を残しながらも「人間」に戻った阿良々木暦と羽川翼はゴールデンウィークの初日に車に轢かれた尻尾のない猫を埋葬する。このありふれた出来事をきっかけに「悪夢の9日間」が幕を開ける……。

 この作品は、化物語で語られていたが謎だった、春休みに、おこった暦と翼の死闘が描かれており、化物語に続く物語である。

 キャッチフレーズは、知らぬまに、「落ちて」いるのが初恋だ。

3化物語

 ゴールデンウィークが終わり、羽川翼と共に文化祭の準備をしていた5月のある日、2年間話したことのない病弱なクラスメイトの戦場ヶ原ひたぎの秘密を知ってしまう。それは、彼女には、およそ体重と呼べるものがほとんどないというものだった。暦は、問題解決を解決するために、ひたぎと共に学習塾の廃墟ビルにいる忍野メメに相談しに行くのだった……。

 今作は4つの物語をまとめている。上のあらすじは、その中の「ひたぎクラブ」のものである。

見所は、各ヒロイン達との出会いそして、抱えている問題の解決が見れる所だ。他にも、12話でひたぎとのデートをした時に「君の知らない物語」が流れる。その歌詞と、ひたぎのセリフがリンクしている所もおすすめだ。

キャッチフレーズは、青春に、おかしなことは「つきもの」だ!・青春をおかしくするのは「つきもの」だ!

4偽物語

 蟹、蝸牛、猿、猫、蛇の怪異に関わった5人の事件を解決して迎えた7月。

阿良々木暦は、戦場ヶ原ひたぎによって学習塾跡に監禁されていた。かつて、ひたぎを騙した詐欺師の一人貝木泥舟が再びこの街に来たのだという。

一方そのころ暦の妹である火憐と月火は中学で流行っているおまじないの元凶を追っていた……。

 今作の見どころは、暦とひたぎが貝木に説得するシーンだろう。

詐欺師である貝木の巧みな言葉を暦とひたぎが躱しつつ話しているのが見ていてハラハラできる。さらに、月火の衝撃の事実も明かされる。

 キャッチフレーズは、青春は、「ほんもの」になるための戦いだ。・青春は、「にせもの」だけでは終わらない。

5傾(カブキ)物語

 夏休み最後の日、宿題を全くしてないことに気づく。そこで、忍野忍に頼みタイムスリップしてもらおうとする。しかし、昨日ではなく11年前の5月13日にタイムスリップしてもらう。その日は、八九寺真宵の交通事故の1日前だった。事故を防ぐため暦と忍は奮闘する。その先に何が待ち受けているのかを知らずに……。

 今作の見所は、八九寺真宵という少女の死の重要性だろう。正確には、「迷い牛」となった八九寺真宵なのだが、彼女がいるからこそ物語が成り立っていたということが明かされる。あと、成長した真宵が出るというところもおすすめである。

 キャッチフレーズは、君の影、探して「まよう」帰り道。

6鬼物語

 2学期初日タイムスリップから帰ってきて、八九寺真宵と楽しく話していた。家にたどり着いたとき真宵の忘れていったリュックサックを返そうとしたとき、「くらやみ」に襲われる。暦と真宵は、自転車で逃走するも、失敗してしまう。斧乃木余接に助けられる。「くらやみ」とは何かが明かされる……。

 今作のおすすめポイントは、なぜ、八九寺真宵が成仏しなかったその真実が明かされるところだろう。あと最後にも注目してもらいたい。

 キャッチフレーズは、「きみ」だって、知ってたはずの嘘だった。

7終物語(中)

 2学期が始まった直後、怪異の専門家である臥煙伊豆湖に後輩である神原駿河を呼び出してほしいと頼まれる。約束通り、神原を学習塾跡に呼び出したのだが、謎の鎧武者に襲われ、さらに火災にも襲われてしまう。その後、斧乃木余接に助けられ鎧武者が「初代怪異殺し」であることが発覚する。忍と初代怪異殺しとの関係が明かされる……。

 今作の見所は、キスショットと初代怪異殺しの関係や、なぜキスショットがこの街に来たのかが明かされるというところだ。

 キャッチフレーズは、青春は、彼を語らずに「終われない」。

8猫物語(白)

 2学期初日羽川翼は、巨大な「虎」の怪異に出会う。さらにその日自宅が火事にあい全焼する。行く当てのない翼は、学習塾跡、戦場ヶ原ひたぎの家、阿良々木家で寝泊りをする。「虎」の怪異とは何なのかそしてついに、翼はもう一人の自分に気づく……。

 今作の見所は、羽川翼が自分を見つめ直し自分の弱さを克服するところだろう。

あと、ブラック羽川と虎の戦闘だろう。

 キャッチフレーズは、君がため、産み落とされたば「ケモノ」だ。

9終物語(上)

 10月下旬暦は、神原から転校してきたばかりの忍野扇を紹介された。放課後、扇のかんけいから相談を受け、図面に乗っていない教室を訪れる。しかし、入った途端出られなくなってしまう。そこで、暦は2年前のある事件を語る。犯人が決まるまで絶対に出られない教室で、自分が孤立するようになる原因を……。

 今作の見所は、「多数決」のおそろしい部分が描かれているところだろう。

あと、阿良々木暦と老倉育との関係や出会いなども描かれている。

 キャッチフレーズは、青春の、「終わり」を告げる影がさす。

10囮物語

 10月31日、貝木泥舟の「おまじない」の影響でギスギスしている千石撫子のクラス。

そんな時、撫子は白い「蛇」の怪異をあちこちで見るようになる。白い蛇「クチナワ」から「ご神体」を探してほしいと頼まれる。過去に呪いを解くために蛇を切り刻んでいた撫子は、その償いのためにご神体探しを受けるのだった……。

 今作の見所は、なでこが暦に対して抱いている恋心に対しての月火との会話シーンだろう。

 キャッチフレーズは、「かみついて」、君を感じる罠の中。

11恋物語

 1月1日貝木泥舟のもとに、かつて騙した少女の戦場ヶ原ひたぎから電話がかかってくる。「騙してほしい人がいる」と。話を聞くと、相手は千石撫子という少女らしい、撫子は「蛇神」となり暦とその彼女である、ひたぎを卒業式の日に殺害するのだという。彼女を騙して、暦とひたぎの命を守ってほしいという内容だった。貝木泥舟の「神騙し」の幕が上がる……。

 今作の見所は、阿良々木暦にも明かさなかった千石撫子の秘密を元に命懸けで説得する貝木のかっこいい姿である。

 キャッチフレーズは、青春は、きみに「恋する」ためにある。

12憑物語

 受験を控えた2月。妹の月火と風呂に入っていた時、暦は信じられないものを目撃してしまう。自分の体が鏡に映らないのである。それだけではなく骨折した指も異常な速さで治ってしまうのだ。それは、まるで吸血鬼のように。この謎を解くために、不死の怪異の専門家である影縫余弦と斧乃木余接のもとを訪れる……。

 今作の見所は、ファイナルシーズンに突入したこともあってシリアスな感じで進んでいるところだ。

 キャッチフレーズは、青春に、別れの言葉はつきものだ。

13暦物語

 各キャラクター達との短編集になっておりおまけだと考えてもらうのがいいだろう。しかし、最終話では、次の終物語に続く内容となっている。

 キャッチフレーズは、青春に、「予定調和」はおこらない。

14終物語(下)

 3月中旬、大学受験当日の朝、臥煙伊豆湖に切り刻まれ阿良々木暦は死んだ。

次に目を覚ました時、暦は地獄にいた。そこで成仏したはずの少女、八九寺真宵と再開する。話を聞くと暦が殺されたのは、作戦の一環で生き返ることができるらしい。そして暦は現世へ帰る。すべての黒幕との決着をつけに。阿良々木暦の高校生活ここに完結……。

 今作の見所は、今までの伏線を回収して謎解きのように話が進んでいく、ずっと謎だった忍野扇とは何者なにかが明かされたり阿良々木暦の学園生活最後に相応しい内容になっている所だろう。

 キャッチフレーズは、青春は、僕がいなくちゃ「はじまらない」。

15続・終物語

 高校卒業の翌日、洗面所で顔を洗っていると違和感を感じる。それは、鏡に映った自分の姿が静止していたのである。思わず鏡に手を伸ばすと、その鏡面に沈み込んでしまった……。

 この作品の見どころは、少しでも違ったらこんなキャラクター達だったのかと思える。鏡の世界についての説明も面白い。

 キャッチフレーズは、僕達と、育ち「続ける」物語。

16花物語

 3年生に進級した神原駿河は、忍野扇からある噂を聞く。それは、「悪魔様」が願いをかなえてくれるというものだった。悪魔の左手「レイニー・デヴィル」を持つ駿河は「悪魔様」について調べ始める……。

この作品の見所は、物語中盤で明かされる衝撃の事実を知らされた後の駿河の行動だろう。

キャッチフレーズは、君を知り、解き「はなつ」ための物語。

全体の見所

 シリーズすべてを通して会話で物語が進んでいる。その内容も、言葉遊びやパロディを元に会話をしている。代わり映えののない場面が続くので飽きてしまう人も居るだろうと思う。しかし、そこを除いてしまえば先の気になる内容で手が止まらなくなる。また、一人一人のキャラクターが魅力的で、誰でも一人は好きなキャラクターが見つかるだろう。時系列はこうなっているが、初めに見るのは「化物語」がいいだろう。

最後に

阿良々木暦の高校生の物語はこれにておしまいだが、小説版では、大学編もある。しかも、高校から5年後の話である「結物語」があるなど、物語シリーズを見て気になった人は買ってみるのもいいだろう。他にも、魅力的なところは色々あるので、残りは自分の目で確認してみてほしい。

C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
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