今回紹介する作品は「HELLO WORLD」である。
この作品は、オリジナル映画で監督は「ソードアートオンライン」などを手掛けた伊藤智彦で、制作会社はグラフィニカである。
あらすじは、京都に暮らす男子高校生の堅書直実は、10年後の未来から来た自分であると名乗る青年ナオミと出会う。ナオミによれば、クラスメートである一行瑠璃は直実と結ばれるが、その後事故によって命を落してしまうと言う。果たして直美は瑠璃の命を救う事は出来るのか。ナオミの真の目的とは……。
観て感じたのは、「よくわからない」の一言だった。前半の直実と瑠璃が仲良くなっていくシーンはよくある恋愛アニメみたくニヤニヤしながら観れた。が後半は終始首を傾けていた。理由としては、説明が全くないからだろう。作品内のキャラクターは納得しているらしいのだが観ている方は、何もわからないまま進んで行くので置いてけぼりにされてしまう。一言で言えば「全てが中途半端」で伏線を張るだけ張って回収ができていないと言う最悪の状況になっている。回収できているところもよく観てないとわかんないとか、なんとなく察するしかできないなどわかりにくいのだ。
今まで述べてたように基本的にはマイナスなダメなところが大半なこの映画だが、いいところもあるそれはヒロインである一行瑠璃の存在であろう。まず、黒髪のクーデレというところが素晴らしいポイントだろう。さらに、クールな印象とは、裏腹に極度の高所恐怖症をもつなどギャップがありかわいらしい。
本作には、一行瑠璃の他に勘解由小路三鈴という「きゃぴきゃぴ」している謎キャラがいる。最初は、ラノベでいるような悪役令嬢みたいな立ち回りのキャラだと思ったら、そんなこともなく、もったいないことにただのモブキャラと同じような役回りだった。彼女のことが好きな人はスピンオフ小説を読むことをおすすめする。
気になる人は、Blu-rayやスピンオフ小説を買って世界の真実を目撃してもらいたい。