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1周年記念の注目ゲーム Caligula2 (カリギュラ2)

取り返しのつかない後悔を無かった事に出来るなら…。そんな願いを叶えるゲーム「Caligula2(カリギュラ2)」

フリュー株式会社にて2021年6月24日にPlayStation4、Nintendo Switch/Liteにて通常版8778円(税込)、初回生産限定盤16280円(税込)、デジタルデラックス版16280円(税込)で発売されたロールプレイングゲームだ。Steam、Epic Games Store版は2022年6月23日から通常版6500円(税込)Complete Edition(本体+全DLC入り)8640円(税込)発売され、それに合わせ新しいキービジュアルも公開された。

誰もが抱えている人生の後悔。バーチャドール”リグレット”の歌を聴いたものは、後悔の残る選択をしなかった場合の人生を送る事が出来る仮想世界”リドゥ”に取り込まれる。この世界が偽物であると気がついてしまった主人公達はもう1人のバーチャドール”キィ”と共に辛い現実へ帰るため、帰宅部を結成する。

このシリーズの1番の魅力は決して勧善懲悪とは言えないストーリーだと考える。前作はどんな願いも叶う世界。今作は後悔している出来事を無かった事にしてやり直せる世界が舞台だ。
敵であるオブリガードの楽士達はこの世界が偽物だと気がついていながらこの仮想世界での生活を願う者達だ。この世界の均衡を保つため、主人公達の帰宅を邪魔してくる。だが貴方は彼等を責められるだろうか。もう現実ではどうしようもならない事。それを叶えられる世界があるのなら貴方ならどうするのだろうか。よく考えながらプレイしてみて欲しい。

また、もう1つの魅力は登場人物全員が本来の姿とは異なると言う点だ。年齢も性別も容姿も現実とは全く違うかもしれない。それは見た目が彼等がどう後悔しているかに影響するからだ。彼等の現実を知ったとき、前と変わらぬ感情を抱けるのか。主人公は貴方自身。知りたくなければ最後まで彼等の現実に触れずにプレイする事も可能だ。

更に、カリギュラシリーズを語る上で必須なのが楽曲だ。ロールプレイングゲームには珍しく、戦闘中には日本語の歌詞が採用されている。各章の敵のキャラクターが心情を歌った曲を”リグレット”に楽曲提供をして歌ってもらっていると言う設定なので、敵の現実を知る前と後では曲自体の印象が異なるのも面白いところ。曲はkemu(堀江晶太)、Ayase、ポリスピカデリー、かいりきベア、ぬゆり、Neru、ツミキ、cosMo@暴走P、sasakure.UK(敬称略)と人気な作曲者が制作しているのもポイントだ。
グラフィックは正直、現在発売されている他のゲームと比べるとシンプルに感じる事だろう。だが、ストーリーや楽曲等非常に楽しめる作品なので興味を持ったら是非プレイする事をお勧めする。

クエストは勿論、大量にいるモブ達の仮想世界での関係性を辿ると彼等の現実での悩みが少しずつ見えて来る”因果律系譜”や、キャラクター達に一問一答の質問が出来るチャット機能”WIRE”等、やり込める要素も多数ある。中でもパーティーメンバーとの好感度は彼等の現実に踏み込めるかどうかに関わっているので注意していただきたい。

カリギュラ効果。それは、見てはいけないもの程見たくなる。触れてはいけないもの程触れたくなるという心理学用語だ。彼等が隠し続けている後悔は何だろうか。主人公のみが踏み込むことの出来る彼等の現実。踏み込むか決めるのは貴方次第。どうか”後悔なき選択”をー。

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