寄ってらっしゃい見てらっしゃい。いちごオレのレビュー記事なの〜
莫大な遺産を相続され親族に命を狙われる少年、才賀 勝(さいが まさる)を守るため、彼の護衛役である人形使いの『しろがね』と拳法家の加藤鳴海(かとう なるみ)の数奇な物語が始まるの〜
ストーリー序盤の才賀家での事件をきっかけに鳴海と別れることになったの…
そこから、物語は2分割されるの!勝としろがねは、潰れかけのサーカスに身を置き、鳴海は人間を襲い、不治の病であるゾナハ病をばら撒く『自動人形』と闘っていたの。
2つの異なった物語が交錯しながら一つの物語へと収束していくの。
全ての事件の発端が200年前に起こり、そこから現代に至るまでのエピソードが多くの登場人物の視点で描かれているの。過去のエピソーが現代と繋がり、進行するにつれて徐々に明らかになっていくの。しかし、それは時系列通りじゃないの。過去のエピソードにまつわる手掛かりは物語の各所に散りばめられているの〜。
物語はサーカスのような体裁をとっているの。「幕間」と称してサーカス(物語)と観客(読者)をつなぐ役割をもった「ピエロ」が登場して、そこまでの総括をして次の幕での見どころに観客の注意を向けさせているの。
過去と今を繋ぐストーリー構成になっているの。初期設定との矛盾がなくて、からくり人形の歯車や、破片の描写がとても細かいの!ただ出血の大半が血飛沫の描写もあるから、苦手だと思う方も多くいた作品なの〜。
前作の『うしおととら』を遥かに超えたストーリー構成と過激な演出、戦闘アクション、華やかにも重たい演出は少年サンデーにて連載していたとは思えない程のダークファンタジーが素晴らしい作品なの!!
題名のからくりサーカスの通り、物語が誰かに操られサーカスのように演じさせられているの。その元凶が本作のラスボスですべての黒幕がいるの!!すべての伏線が物語の進行ごとに収束して儚くも虚しい結末を迎えるの…。
重たいなの…めちゃくちゃ重たいなの…。