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幻想的な夏の冒険と成長

映画『夏へのトンネル、さよならの出口』は、八目迷による『僕がウラシマトンネルを抜ける時』のタイトルでガガガ賞および審査員特別賞を受賞したライトノベルが原作の作品です。

主人公の”塔野カオル”は幼い頃の事故により妹を失ってしまい、高校生現在に至るまで無気力な日々を過ごしていた彼が、ヒロインである”花城あんず”と出会い、そして年を取る代わりに欲しいものが手に入るという『ウラシマトンネル』の噂を耳にすることで物語が大きく進みだします。

カオルが『ウラシマトンネル』へ求めるものがあるように、花城あんずにも欲しいものがあったことで二人は共同戦線を張ることになる。夏に差しかかった季節の変わり目、二人はトンネルの中で起こる現象を調べていくことで『ウラシマトンネル』の特性、あんずは一体何を求めているのか、そして学校生活や夏祭りを通じて二人の距離は徐々に近付いていきます。

この作品の見どころはやはり、カオルとあんずの二人がトンネルを調べ始めた展開。そして、夏祭りというイベントによってぎこちない距離感だった二人の距離が確実に変化をもたらすシーン。ここは特に映像美と音楽も合わさり、とても幻想的な雰囲気を漂わせています。

人付き合い苦手な二人が精一杯互いに向けて手を伸ばす姿は見ていてとてもドキドキして顔がニヤけること必至!

  • それぞれの不安や葛藤を抱えながら前に進もうとする二人の姿、時間の流れの違うトンネルとのマリアージュによってこれまでに見たことのないボーイ・ミーツ・ガールを見ることができました!
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