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久々に見た『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』の感想

久々に見た『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』の感想

 

・あらすじ

 装甲蒸気機関車の甲鉄城に乗り込み、不死の怪物カバネとの死闘を繰り広げてきた生駒たちが、人間とカバネの新たな攻防戦の地である廃坑駅「海門」にたどり着く。そこでカバネ撃退をもくろむ人々と連合軍を結成する生駒たちだが、海門にはある秘密が隠されていた。



 本作を久々に見て、やはり最初から最後まで戦闘シーンにとても力が入っていると感じた。「海門」という敵であるカバネが大量にいるという舞台の性質上、戦闘シーンが多くなってしまいがちだがTVシリーズでは出てこなかった新たな武器や戦闘描写が組み込まれており、臨場感と緊迫感そしてカバネをスタイリッシュに倒していく爽快感を感じることができ、とても引き込まれる演出になっている。また、キャラによっても戦い方に違いがあり個性的な戦闘スタイルが見受けられるのも魅力の一つだ。例えば、主人公の生駒であればカバネをゼロ距離で薙ぎ倒していくパワフルなものになっている。しかし、ヒロインの無名であれば建物などを飛び移りながら身体能力を活かしたスタイリッシュなアクションを絡めて、カバネを一掃していく爽快感のあるバトルスタイルとなっている。それ以外にも多様な戦闘スタイルが登場し、動きが単調になりがちな戦闘シーンをキャラの個性を交えて表現しておりとても見応えがあった。

 

 また、尺の短い本作では戦闘シーン以外にも戦場にいる人たちの心境等がリアルに描かれていたのも印象的だった。「なるかみ作戦」直前の緊張や不安などによる人と人の衝突であったり、巨大な要塞都市における個々の利害や階級による人間特有の複雑な絡み合い、作戦が失敗したと思い先に逃げようとするなど実際に現代の人々が直面したら起こりうるであろう描写を短いながらもリアリティを帯びた見せ方をしており引き込まれると同時に考えさせられた。

 

 TVシリーズを見ていた身としてはやってほしいことを大体やってくれたので全体的に満足する作品であった。しかし、根本の謎やカバネが生まれた理由などの掘り下げがなかったのでその辺りを補完する続編を期待したい。

 

あと無名ちゃんかわいいね!!! 

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