エミリアは一人で雪が降り続ける森深くで一人で過ごしていた。自分が何者なのか、そういう謎を抱えながら。
たった1人の村で目覚めたエミリアを気がついたときには一緒にいたパックが支えて何とか生きていたが様々な事件に巻き込まれていく。
巨大な熊から他人を助ける。盗賊に襲われる。精霊が抹殺を目的として捜索しに来る。
全てエミリアの容姿が原因で全て悪い方に進んでいく。ただ銀髪に紫紺の瞳を持つハーフエルフと言うだけだ。
しかも、パックがフォローしているとはいえエミリア自身には何か不思議な力を持っているような描写も多かった。
そんな2人が雪が降り続ける森から出るまでの経緯が描かれる作品だ。
今回の映画は新規の観客に向けた話というよりは原作を見た人が描かれることがなかったエミリアの過去が描かれ ている。
アニメ本編を見た人はなぜエミリアがあの時あんな選択をしたのだろうか。そう思った節のある部分が多いと思える。
エミリアの心情がキャラクターが少ないのでこと細かく描かれたり、パックとの絆がどれほど大きいものなのかがわかる最後のシーン。
迫力のある戦闘シーンも描かれていて雪深い森が中心であまり目立たないシーンも面白かった。
ただ、パックがなんでエミリアを助けてるのか、村にいる前のパックとエミリアは謎に包まれたままだ。しかし、パックは自分の意思でエミリアを助けてエミリアもパックを頼りにし、大切にしている。
結果エミリアというキャラは複雑で人間味のあふれたキャラクターでパックとの関係性を大切にしている。それをこの作品で印象付けられたように感じた。
そろそろ第二期が始まっているのでこの映画を見てから印象の変わったエミリアを見てみてほしいと感じる。