今回は劇場版機動戦士Zガンダム星を継ぐ者を視聴した。Zガンダムは1985年(昭和60年)3月2日から放送が開始され全50話が放送されていた。今回試聴したものはそれを再編し、3章構成にて上映された第1章です。主人公のカミーユ・ビダンが地球連邦のティターンズとエゥーゴの抗争に巻き込まれ、戦争の中で成長する物語だ。
今回の見所はティターンズが暴走し、エゥーゴがどれだけ不満を持っているかが描かれている点だ。第1章を通してティターンズはジオンの残党に対してだけでなく自分達に敵対する味方にすら強く弾圧するシーンが描かれている。
作中では一年戦争で大活躍したブライト・ノアに対して左遷し、暴力を振るうシーンやアムロ レイを地球に軟禁するシーン、さらにはガンダムMk-Ⅱの鹵獲を支援したカミーユの両親を人質にした上殺害したり、カミーユの隣人である幼なじみのファ・ユイリィの両親を逮捕していた。
作品自体かなり話が複雑で尚且つ50話を三章構成にまとめた作品のため、話がかなり飛んでいる部分が多く事前知識がないと置いてけぼりになりがちになる。
しかし、事前知識を持っており、理解することができれば面白い作品になるだろう。一度アニメ版Zガンダムを視聴したことがある人は物足りなさも感じるが、それが逆に原作のZガンダムを見ようと言う気にさせられる作品だ。
また、Zガンダムは初代ガンダムと違いメカニックデザインが大きく変わっている。飛行機のような形に変化するモビルスーツである可変型モビルスーツがかなり多く、今回は登場しなかったZガンダムをはじめ、ギャプランやアッシマーにメッサーラなどが登場しておりかなり見応えのある機体が多かった。個人的にはかっこいいモビルスーツが登場するシリーズといえるだろう。
第1章に出てくる可変機は全てティターンズが保有、運用している。エゥーゴは鹵獲したMk-Ⅱをはじめ黄金に輝く機体の百式や独特の形状をしたリックディアスで対抗する。性能の高いとはいえ可変機構のない普通のモビルスーツでありながら宇宙でも地上でも機動力の高い可変型モビルスーツを撃退しているシーンはかなり印象に残る。
この作品は初代のガンダムの続編であるため、初見で話を楽しむのは難しい。事前知識がないと見ている人は置いていかれてしまうだろう。ただ、話がわからなくてもかっこいい見た目のロボットを見ると言うのならZガンダムに出てくるモビルスーツはどれも素晴らしいメカニックデザインであるためお勧めできる作品だ。