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シリーズ大ファンから見た 映画:KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV

ルシス王国とニフルハイム帝国は長い戦争を続けていた。だが、帝国の圧倒的な力を前に王は帝国の停戦協定を受け入れることになる。条件は王国首都以外の帝国の支配と、王子ノクティスとニフルハイムの支配下であるテネブラエの王女ルナフレーナの婚姻。この決断に戦地の最前線で戦ってきた国王レギスの直属軍「王の剣」は不満を抱く。それぞれの思いや思惑を抱えたまま停戦協定が今、行われようとしていた。全ては”未来の王”のためにー。

(キングスグレイブ ファイナルファンタジー  15)(以下 : KGFF15)は監督:野末武志、制作:ヴィジュアルワークス、原作・製作:スクウェア・エニックスで2016年に上映されたフル3DCGアニメーション作品だ。

ゲームの映画作品だが、事前知識は必要ない。というのも、この作品は本編であるFINAL FANTASY 15 (以下 : FF15)の発売前に上映され、内容もFF15の前日談話及び前半の同時時系列作品となっているからだ。

この作品の1番の見どころは何と言っても圧倒的に美しい3DCGだ。主人公ニックス・ウィリックには、米国版の声優を務めるアーロン・ポール氏の容姿がモデルとして採用されている。だが、他のキャラクター達は実在しない者達だ。にも関わらず、映画を見ているうちに「この俳優さん、他の映画にも出てるよね?」という気持ちになってくるほどに人物がリアルに感じられる。人間だけでなく、街並みや機械も同様に美しい。

楽しめる要素としてもう1つ、この物語の首都は新宿が舞台となっているので、街並みや飾られている広告を見てみると見たことのないはずなのに見覚えがあるものが見つけられるはずだ。注目してみるとより作品が楽しめると思う。

最後に、この物語は前半に述べたようにゲームの予備知識なく楽しめる作品となっている。実際、FF15の主人公であるノクティスは殆ど登場せず、映画では別の1騎士が主人公となっている。生まれたその時から国を守る使命を背負った者と自ら選択して国を守る道を選んだ者。2人の生き様をどうかその目で見届けて欲しい。

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