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☀️天気の子☔️

青春まっしぐら! 若いって素晴らしい!!


前作『君の名は。』から3年ぶりとなる新海誠の7作目の劇場用アニメーション映画『天気の子』。

離島から東京に家出してきた少年、帆高と“祈るだけで晴れにできる“力を持つ少女、陽菜が出会い、運命に翻弄されながらも自らの生き方を決めていくストーリー展開。

2018年12月に製作発表会見で主演、メインスタッフと公開日を発表し、翌年4月9日には予告編が公開。

⚠︎下記ネタバレを含みます。

陽菜は天気の子で、力を使うことで降り止まない雨を止めて晴れにできるが、だんだんと死に近づく。恋を選ぶか? 世界を選ぶか? を終始繰り返す作品。

少女漫画の様な恋愛感性

主人公の家出の理由など、描かれない部分が多く、共通点がないから共感しづらい。少しぐらい帆高の過去の回想シーンがあっても良かったかなぁという印象でドキドキする展開や意外な展開はあまりなく、淡々とストーリーは進んでいく。

現実にある土地で起きている出来事がモチーフのアニメ作品で描かれている東京の街並みは視聴者に共感性を持たせ、リアルなキャラクター達の心情に心を揺さぶられる。それが映画の世界の説得力になり、今自分も映画の世界に入り込んでいる。と錯覚できる。

しかし『天気の子』では、アニメの世界でのみ生きている。画面の中から出ては来ない存在で自分たちは蚊帳の外なんだと強く感じさせるほど非現実的でファンタジー性が強い作品だった。コアなファン以外は共感しにくいといった印象を持った。

世界の運命より好きな女の子の命

「天気の子」の力を使いすぎた「陽菜を救って世界を犠牲にするか、陽菜を犠牲にして世界を救うか」の二者択一を迫られ、帆高の結論は「陽菜を救って世界を犠牲にする」を選択。

これがなんともスッキリしない人も多く、「犠牲になって世界が平和」の方が一般受けもよく感動する。といった声もあるほど賛否両論ある終わり方をする。

全体を通して説明不足で起承転結の「起」がなく「承」から始まったような感覚で、もしかして『天気の子』は『君の名は。』の続編なのでは? と一瞬考えてしまった。

たとえ他人の命を奪ってでも好きな子を助けようと血走った帆高を見て若いなぁと思った。

説明不足や見た人によって意見が分かれるような映画と新海誠監督、自身も発言しているので「つまらなく感じる」ことすら想定の範囲内なのかもしれない。あくまで万人受けに作品は作っていない。そう感じた作品。

女性にとっての少女漫画が恋愛に対しての夢や憧れが詰まっているのだとしたら、男性にとっての新海誠作品の世界観は、恋愛に対しての夢や憧れなのだろうと思った。

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