劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』が上映開始されて興行収入が46億を突破した。
評価もよく、今後も興行収入が増えていくと思われる。では、なぜ『鬼滅の刃』の劇場版がここまでの興行収入を達成することができたのだろうか。
確かに上映一ヶ月前まではテレビでの宣伝はかなりの頻度でCMが流れている印象があった。ただ、他の映画に比べるとこれと言って目立った特徴はないだろう。
だが、『鬼滅の刃』としての広告や宣伝はかなりの量がされている。
特に印象を受けたのはテレビでの宣伝効果だ。他の作品と違い特番がかなりの頻度で放映されている。ここまでテレビで特番が組まれているアニメは少数だろう。また、特番でなくとも主題歌の「紅蓮華」が様々なタイミングで流れていた。普段何気なく見ているテレビでも曲が印象に残り、そこから特番に触れることで鬼滅の刃の認知度は上がったと考えられる。
テレビ以外にもコラボが多く目立つ。例の一つとして、『銀だこ』と行ったコラボがあげられる。他社の商品とコラボしているのがアニメ放映中ではなく、映画上映開始前ということで、広告や宣伝にかなりの影響を与えた。
『鬼滅の刃』のように大きなコンテンツになったからこそできることだが、今回の商品とのコラボだとライセンス料が発生していると思われるので、宣伝にお金をかける事なく、大きな宣伝効果ができている。
また、それら2つの宣伝を短期間に集中的に行ったことで認知度の上昇した。結果、テレビ以外でもかなりのメディアで放映されていたり、上映前にテレビで一挙放送がされているものを視聴し、ファンが増えたと思われる。そこで熱が覚めないうちに劇場版が上映されるのだからそのままの流れで見たのではないか。今回の映画が新しい視聴者が見れるアニメなのかどうかはまだ見れていないためわからない。だが、「ファンが見て楽しい」作品の欠点である「新しい視聴者が見て楽しい」作品であるか、という点をうまく穴埋めした形になるのではないか。