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90年代のアーケードゲームが舞台?!ハイスコアガールの魅力

ある日、矢口はプライドを打ち砕かれた。得意としていた『ストリートファイター Ⅱ』で何度も敗北してしまう。その相手はなんと大野だったのだ。悔しかった矢口はなんとしてでも大野に勝つため禁じ手とされる戦法で一矢を報いるも、怒った大野から強烈なビンタを受ける。お互いの第一印象は悪かったものの、2人は大好きなゲームを通じて交流を重ねて友情が芽生えていく。そしてやがて友情以上のものが少しずつ2人の間に……。

勉強も運動もダメだが、ゲームの腕だけには自信がある主人公の矢口春雄。成績優秀で容姿端麗、絵に描いたようなお嬢様である大野晶の対照的な2人の話である。

押切蓮介による90年代のアーケードゲームを舞台としたラブコメディ漫画が原作のアニメである。漫画は全10巻あり、2012年にプロスコミックアワード大賞を受賞。他にも2013年版『このマンガがすごい!』オトコ編で2位を獲得した。2018年にアニメがJ.C.STAFFの制作によって開始。第2期まで放送された。原作の独特の絵柄とCGの相性が良く、作品の雰囲気を上手く表現している。監督は山川吉樹で、昨年放送された『死神坊ちゃんと黒メイド』などの監督も務めている。

90年代を舞台にしているため、作中に登場するゲームのほとんどは若者にはいまいちピンとくるものが少ない。しかし、ゲームを知らなくとも矢口と大野の2人のやり取りやその周りの個性的なキャラクターたちの魅力には惹かれるものがある。小学校から高校へ上がるにつれて、矢口の周りの人間関係と共に変遷していくゲームの歴史を交えつつ描かれているのだ。恋愛模様とゲームそしてコメディのバランスがとても良く、展開に緩急があるため見やすいので是非見てほしい作品だ。

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