2019年9月20日(金)に公開された3DCGのオリジナル劇場アニメ『HELLO WORLD』は知っているだろうか。2021年6月11日に中国で公開され再び話題になっているため紹介していきたい。
細田守監督作品の助監督を務めたのち、『ソードアート・オンライン』を手掛けた話題の伊藤智彦監督。
彼を筆頭に脚本を野崎まどさん、キャラクターデザインを『けいおん!』でお馴染みの堀口悠紀子さんが担当している。加えて制作はグラフィニカと、スタッフだけでかなり気合が入っていることが感じ取れる。
ストーリーはどうだろうか。
主人公の堅書 直実(かたがき なおみ)は何をやっても上手くいかない内気な男子高校生だ。図書委員を通じて一行 瑠璃(いちぎょう るり)と出会うが特に変わりなく平凡な日々を過ごしていた。
しかし、突然現れた10年後の自分を名乗る青年ナオミと出会うことで物語は大きく変わっていく。
3ヶ月後に直実と瑠璃は結ばれるが瑠璃が事故により命を落としてしまう。そんな彼女を救うため力を貸してくれと10年後のナオミに頼まれる。
この先はネタバレになってしまうため控えるが、ジャンルとしては新感覚のSFラブストーリーだ。
ストーリー以外で注目してほしい点は3DCGだろうか。動きの面で違和感を感じる部分もあったが、他は問題なくイラストの様で綺麗だった。
『HELLO WORLD』の魅力は他にもある。
アパレルブランド HAREやイタリアンジェラート ViTO、ローソンストア100やアニメイト(フェア)とのコラボなど様々な企画が実施された。
ローソンストア100では本編で登場した’’ねじりパン’’を発売するなど面白い企画だ。HAREとのコラボでは描き下ろしイラストを発表しファンを夢中にさせた。
以上のことから『HELLO WORLD』は楽しめる要素が多々ある。
キャッチフレーズである“この物語はラスト1秒でひっくり返る”は観賞後に納得する内容だ。最後まで目が離せない、観終わった後も考察し甲斐のある長く楽しめる物語だと感じた。