この作品は2016年3月18日に上映された、BLアニメーションの作品です。
あらすじ
秀才の佐条利人、人気のバンドマン草壁光。およそ交わらないであろう二人の男の子。そんな「ジャンルが違う」彼らは、合唱祭の練習をきっかけに話すようになる。放課後の教室で、佐条に歌を教える草壁。ハーモニーを奏でるうちに、二人の心は響き合っていった。ふとした瞬間にはじける恋の感情。お調子者だけどピュアで、まっすぐに思いを語る草壁光と、少しずつ心を開いてゆく佐条利人。互いのこともよく知らず、おそらく自分のこともまだ分からない。そんな青いときのなかで、もがき、惑いつつも寄り添い合う二人。前に進もうとする彼らが見つけた思いとは…。
優しくほろほろとした恋模様を描いたこの作品は、内容も、またアニメーションに関しても評価が高く、注目された作品。
漫画のようなカットを入れた表現は、自身が見た作品であまりないような表現で、それが新鮮でもあり、個人的に見やすい。
白塗りの空間に、2人の背中を映す描写は2人だけの時間を表しているようで2人のそれぞれの気持ちがとてもよく伝わり、魅せ方が綺麗な作品。
個人的にはカップル系統の話は、2人のキャラクターに対し、第三者として様子を見る気持ちになることが多いのですが、2人の恋はどこかむず痒く、届きそうで届かない関係性や、話の流れが、現代の子達の恋事情に似ており、全体的に感情移入しやすい作品になっている。
また、ユーモアのある表現やセリフも重くない空気感は見やすさがあり、BLというジャンルを毛嫌いしてしまう人がいる中、この作品は比較的に抵抗がある人でもひとつの恋として見れます。
ただ1つ、基本学生なのにタバコやお酒を飲んだりしているシーンがあるので、中学生以下に見せるのは好ましくないかなとは思います。
説明の少ない2人の会話だからこそ、2人ならではの関係を表しているのだと思う。