新型コロナウイルス感染拡大の影響で,過去2回はオンライン開催だった東京ゲームショウだが,今年はリアル会場を設置したハイブリットとなり3年ぶりの開催となる、2022年のイベント期間中の総入場者数は13万8192人となった。「東京ゲームショウ2022」のうち、もっとも注目を浴びただろう展示はVRゲームであると感じた。
海浜幕張駅から幕張メッセにつながる道に大きく広告が掲げられていたのはMeta Quest2であり、東京ゲームショウでのブース出展では初なので期待が高まっていた。
Meta Quest 2 は、2020年10月に発売以来、手に取りやすい価格で VR 体験ができる市場で優れたVR デバイスとして、ゲームだけにとどまらずさまざまな用途でVR 市場を牽引し続けている。
会場内でのMeta Quest2とPico(Meta Quest2のライバル機)のブースは約2時間待ちの待機列。その他カプコンから出しているPSVR2版「バイオハザード8」も、整理券もすぐになくなっていた。この状況を見ると日本において2016年のVR元年から6年ぶりに再度注目を浴びていることがわかる。
今回、私が訪れたのはMeta Quest2のブースだ。ブース全面に「Among us VR」をモチーフとした作りになっている。正面側には「Among us」のキャラクター達がチラホラしている。
側面側には「Among us」のスイッチと共にMeta Quest2を装着しているクルーもいる。
ブース内にはたくさんの部屋があり、ゲームの体験はその部屋で行われた。部屋の広さは十分に確保されており大きな動きをとっても周りにぶつからないという配慮となっていた。
ブースの中央には「Among us VR」のフォトスポットが配置され、葉っぱを着けたクルーやインポスター,その側に転がっている無惨な姿のクルーなどと一緒に写真を撮ることができた。
残念ながら今回の出展では「Among us VR」のゲームは楽しむことはできなかったが、「Among us」一色のブースでクルーたちを探し回れたりもできる体験だった。
今回の出展されているゲームのうち半分以上はすでに発売されているものや、近日リリース予定だったりするものもあり下記7タイトルの中から選ぶことができた。
私が体験したのは「Dyschronia ディスクロニア」だ。
2022年9月22日に配信開始予定の作品であり一足先にプレイができた。ゲームならではの一人称視点であり、敵の様子を探るために障害物から身を乗り出したり、咄嗟にしゃがんだりとプレイヤー自身の動きがそのままゲームの展開に影響しスリルが味わえる。
VRでのゲームは初めてだったので不思議な感じだったが、その世界に入ってプレイするので世界観に没頭できる。ただ、ゲーム内ではのキャラクターは進んでいるのに自分は進んでないので少し違和感があり酔いやすい人はVRゲームは苦手なのかと感じた。
今後のVR業界を考えるにあたっては、2020年に携帯キャリア各社でサービス提供し始めた「5G」の存在が大きいと思われる。5Gの導入によりVRの配信はスムーズとなり、生配信時にはタイムラグが低減されるなどの好影響が期待できるのではないかと思う。結果としてVR体験はよりリアルで没入感が高いものとなりえるのではないか。