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[シティハンター初見です]

「シティハンター初見です。」

今回はシティハンター新宿プライベートアイズをレビューさせていただく。

私はシティハンターを今作品で初めて視聴したが、個人的な総論を言わせて頂くとあまり面白いと思わなかった。

30年ぶりにリメイクされ映画として公開されたこの作品だが、シナリオは簡潔にまとまっており、内容も頭に入りやすく良かった。しかし個人的に問題かつ、つまらないと思った点がアクションシーンだ。昔からシティハンターを見ている方々からすれば、いつものシティハンターだなと解釈出来るのかもしれない。だが新参者の私からすれば、悪い意味で驚いた点が3つあった。それを紹介させて頂きたいと思う。

まず1つ目が中盤で主人公冴羽獠とアメリカのプロ傭兵が銃撃戦をするシーンだ。

冴羽獠が凄腕の始末屋であり、相手が例えプロだとしても簡単に始末できるというのは納得がいく。
だが相手は仮にもプロの傭兵集団であるはずの奴らなのにも関わらず、揃いも揃って全員クソエイムにも程があるのが問題だ。冴羽が回避行動を取っていて弾が当たらないならまだ分かるが、直線の外し用がないシーンが2、3回あるのに全弾外すシーンは本当にプロか疑うほどだ。なんなら著者である私が撃った方がまだ当たるのではないかと思った。

2つ目は駅内で冴羽と本作のヒロインである進藤亜衣がプロの傭兵集団に追われるシーンだ。

またプロの傭兵集団かと思われたかもしれないが、そう、またなのである。物語の都合上、扱いが多少良くないのはしょうがないことだ。だがプロ傭兵集団全員がもはやギャグ要因にまでなってしまっていることは問題だろう。1発で不審者だと分かり、職務質問されそうな服装歴代トップ5に入りそうな服を着た6人ほどの集団が駅構内の目立つ場所をズカズカと追ってくるシーンは、もはやギャグという他ない。本当になぜ職質されなかったのかつくづく謎である。

極め付けの3つ目は終盤の冴羽、海坊主と敵のドローンの戦闘シーンだ。

相手のドローンは他国がこぞって買おうとするほどのもので、しかも数十機で冴羽たちを殺そうと追い詰めてきていた。冴羽達といえどもかなり厳しい戦いになると思っていた。さすがに多少傷を負ったり、苦戦を強いられると考えていた。そう、察しの良い方はお気づきだと思うが、何を隠そうドローンまでもが驚愕のクソエイムだったのだ。冴羽達に数十機で銃弾1発すら当てられず、全機体が破壊されていく様は、わざわざマーケティングに日本まで足を運んだ外国の方々を気の毒に思うほどのものだった。

今作品は前述した通り、シナリオは簡潔かつ分かりやすくまとまっていた点は良かった。だがアクションシーンが個人的にお世辞にも良かったと言えない出来だったのが残念だった。

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