クリティカルトリガーオン!〜ワールドトリガー〜
今回は2013年から「週刊少年ジャンプ」で連載がスタートし、現在も同士の月刊誌「ジャンプスクエア」にて連載が続いている、「ワールドトリガー」をレビューさせていただく。
「ワールドトリガー」は作者の葦原大輔氏にとって2作目となる作品である。ある日突然異世界のゲートから来た侵略者ネイバーと防衛組織ボーダーの戦いを描くSFアクションとなっている。今回はそんなワールドトリガーの面白い点を3点紹介させていただく。
1つ目は登場人物の多さだ。多くの作品は登場人物が多くても、すべてのキャラクターにフォーカスが当たりにくく、印象が薄くなってしまう場合がある。しかしこの漫画はキャラ1人1人に特徴や考えがしっかりあり、どのキャラクターも個性豊かでとても面白いのがこの作品の強みだ。
続いて2つ目は今作品に出てくる武器「トリガー」を活かした戦闘の描き方だ。「ワールドトリガー」にはこの作品を語るにおいて欠かせない存在となる「トリガー」という武器がある。この武器は防御や移動用、近距離武器、遠距離武器など様々な物に形を変える事が可能な拡張性が特徴だ。この「トリガー」を使った、意外性や知恵が絞られている戦い方は見ていて迫力があり、今作をとても魅力的なものに仕上げている。
そして3つ目は作品設定の緻密さだ。少年漫画はノリと勢いで押すような場面が割と多く、必殺技のカッコ良さや派手さで物語が進んでいくケースはあまり珍しくない。しかし「ワールドトリガー」は一味違う。今作の世界観はあらゆる設定が細かく作られており、読んでいて矛盾に感じる点が全くと言っていいほどないのだ。気になった方は是非一度手に取ってみることをお勧めする。
最後になるが今回は「ワールドトリガー」をレビューさせていただいた。個人的にこの漫画はこの世の人間が「ワールドトリガー」が好きな人間と、まだ読んだことがない人間の2つに分けられるのではと思うほど面白い作品なので是非読んでみて欲しい。