今回は8月27日金曜日に劇場公開された『劇場版Fate/ kaleid liner PRISM ILLYA プリズマイリヤ Licht 名前の無い少女』を観てきた。公開されたばかりでもあり、比較的多くの人が観に来ていた印象で観にきている客層は男性の大人の人が全体的に多く、殆どが男性だったのだが、中には女性の客もちらほらいて割と性別に関係なく観れる作品なのが伺えた。
「ひろやまひろし」原作コミックスの作品で、アニメーション制作はsilver linkが担当しており、テレビ放送されていた『プリズマ・イリヤシリーズ』の続編として映画化された。
今作は前作での戦いの続きから始まっており、主人公のイリヤを筆頭に、エインズワース家との激闘を描いている。作品の特徴的にFateシリーズのスピンオフなだけに、【聖杯戦争】を巡った内容が主にはなるが、主人公をイリヤにすることによって、少女達の葛藤や友情などを強く描いている作品だ。
※ 「プリズマイリヤ」のイリヤスフィールは他のFateシリーズのイリヤとは違い天真爛漫な小学生です。
本作の見所は先程も書いたように、イリヤの葛藤や戦いを通した成長部分が主な見所にもなるが、今作の敵、「ジュリアン・エインズワース」の葛藤や想いが明確に描かれている作品でもあるので、イリヤだけではなく、敵がどういう想いで闘っているかを目線を変えてみることで違う楽しみ方が出来る映画になっているのでは無いかと思う。
そしてなんといってもこの「ジュリアン・エインズワース」の声を担当されている声優が花江夏樹さんなのも見所だ、花江さんは前作のアニメシリーズから作品には携わっているのだが、前作ではあまり感情の起伏を見せずに絶対の悪敵としての振る舞いをみせていた。
しかし今作では割と声を荒らげてセリフを言っているシーンや、「ジュリアン」の大切な人を救いたい想いが声に表れているシーンが多く、前作ではあまり、花江さんらしさのあるキャラクターでは無い印象を受けていたが今回は花江さんが担当すべきキャラクターだったんだという事が改めて分かった役であったと確信した。そして上映中に女性の方が「キャー…花江ボイスカッコいい……」と口に出していたので、おいおい上映中に喋るなよ……と思った笑
さらにもう一つ見どころがある。これはTwitterのトレンドにも上がっていたのだが、主人公イリヤが、「お願い!バーサーカー‼︎」といったのである。これはオリジナルの方「Fate /stay night」のイリヤを知っている方ならエモーショナルな心境に至ったはずだ…こんな風に原作のリスペクトも欠かせてない部分が多くあるのでとても見応えがあった。
ラストのシーンはまだ原作コミックスが終わっていない事も相まって、映画はとんでもない終わりかをしたので、これは続編の映像を待ちきれないファンが多いだろう。