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『THE FIRST SLAM DUNK』30年の時を超えて

『THE FIRST SLAM DUNK』 は、1990年から96年まで「週刊少年ジャンプ」で連載され、現在に至るまで絶大な人気を誇る名作バスケットボール漫画、「SLAM DUNK」を新たにアニメーション映画化したもので、原作者の井上雄彦が監督・脚本を手がけたアニメ映画です。

ストーリーは未アニメ化に終わった山王戦が題材となり、二度の座礁を乗り越えながら三度目にして実現することが叶った、ファンからの期待も大きかった物語です。

今作では、これまでのスラムダンクのアニメでメインとなっていた桜木花道と流川楓ではなく、宮城リョータというキャラクターに焦点が置かれています。

全体を通して山王戦の試合を進めながらリョータという人物について深堀りを挟んでいき、彼のプレイに深みを持たせていくことで、リョータに付随して他のキャラの人格まで生やしていくようで、時間が進むほど作品への理解が深まっていく楽しさがありました。

また、3DCGで描かれるキャラクター達のアクションプレイは、2Dアニメのようなダイナミックさとは違った3Dならではの臨場感。3Dだからこそ端のキャラにまで動きから意味を与えられる広い視野によって、まるで実際にバスケの試合を観ている気にさせてくれます。

放送されていたアニメが30年以上も前ということ、井上の意向もあり、メインの湘北キャラの声優が一新されたことから見るのを迷う人もいるかもしれません。しかし、アニメとは違ったテイストは、新しいスラムダンクを描きたいという、井上の思い描いた形に完璧に寄せられた今作は、正しく『新しいスラムダンク』に相応しいものになっています。

スラムダンクを初めて見る人にも、自然にバスケの面白さを伝え、熱い試合の展開と共に物語としても楽しめる作品であり、原作やアニメを知っている人ならば「待望」という言葉にそぐわないクオリティで、制作者たちの情熱まで感じる魂の作品でした。

作中ではあの有名なセリフも出てくるので、ぜひ一度体験してみてください!

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