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圧倒的純愛映画 夏へのトンネル、さよならの出口 レビュー

圧倒的超純愛を感じる物語であった。観ましたというか、観てしまった、魅せられてしまったと考えるべきではないかと思った。ストーリー性は賛否両論ある展開が広げられていたが、映画冒頭のフレームから雨の中描かれている世界観がとても美しく、物語に入り込んでしまうような、魅力がとても感じられた。さまざまな人の考察を見たところ、「絵は綺麗だけど、ストーリーに無理があるんじゃないか」と書いてあることが多く感じられたが、ストーリーの良し悪しは置いておいて、近年なかなか観ることができない超純愛な物語であったと感じた。

少しストーリー性が似ているように感じた『君の名は』と比べられることも多いと思うが、同等に感じられるくらい純愛感を感じた。好きや、愛しているに理屈は不要なようにも思えた。不思議なことに、そこまで主人公とヒロインが好きになる理由も経緯もないのが逆に魅力的に感じられた。例えば花が綺麗なのにも、花が好きなのにも理由はないでしょう。そう言う考えがこの作品にも感じられた一つであった。主人公とヒロインが出会ったシーンの伏線もしっかりと回収され、浦島トンネルの探索のシーンでもテンポよくだんだんと二人の関係性が深まっているように短い時間の中で感じられた。

ひとつ残念に感じたのは、主人公もヒロインも親の描写があまりにも悲観的で、最後まで救われないように思てしまって残念だった。ファンタジーのお話なのでそこまで深く考えなくていいとも思うが、少し雑に描かれているのではないかと思ってしまった。

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