今回は私が今1番推している作品『アオのハコ』を紹介したい。
本作は三浦糀(みうらこうじ)先生が週刊少年ジャンプで2021年19号より連載中の作品だ。連載開始後はSNSで大きな反響を呼び12話という速さで2回目の巻頭カラーを獲得するなど、今勢いのある作品の1つと言ってもいいだろう。
あらすじは朝練の体育館で毎朝一緒になっていて気になっている先輩、鹿野千夏が親の海外転勤する影響で主人公の猪俣大輝の家に同居をすることになる…という内容だ。
個人的にこの作品の大きな魅力は2つあると感じている。
1つは週刊少年ジャンプ作品としては珍しい純愛系青春漫画という点だ。
今までのジャンプで人気が出た恋愛漫画といえば『ニセコイ』や『ToLOVEる』などコメディ色が強かった作品が多かったと思うが、この作品はコメディ要素より恋愛要素を全面に出しており今までのジャンプのラブコメ作品と比べるといい意味で異質だと感じる。あらすじで同居という点を上げたが、ラブコメ作品でありがちなラッキースケベなどの展開も全く無く適度な距離感を保っており、そういった点も個人的には好印象だ。
2つ目は作品を読んでいてストレスを感じる事が無いことだ。
これに関しては三浦先生もインタビューで作品を描く上で最も気をつけていることは読み手に不快感を与えない点だということを挙げており、実際私も作品を読んでいて話の内容やキャラクターに対しストレスを感じることが一切無く、丁寧に作られていると強く感じている。
この作品はコミックス2巻が10月4日に出たばかりであり、知名度もまだ低いは思うが今後の少年ジャンプを引っ張っていく作品の1つになると確信しているで是非、気になっている方は書店でコミックスを購入してもらいたいと心から思う。