今回はVtuber※1に起こったニュースを、私チョイスで選んで語っていく。
しかし、やれ誰が炎上しただの問題を起こしたのだの書いても、書いている私も見ている読者も明るくなれるものでもないだろう。
そこで、今度の期待を込めつつ昔を振り返る目的で、2021年のVtuberデビューと引退に着目して語っていこう。
※あくまで順序は、見やすいという目的であって決してVtuberの方に優劣をつけているわけではありませんので、ご了承ください。
5、ヌンボラ引退
まず最初に選んだニュースは、大手Vtuber事務所であるANYCOLORで「にじさんじKR所属」として2020年8月にデビューしたヌンボラの引退についてだ。
彼女は、にじさんじの韓国支部からのデビューでありながら日本語が流暢で、数多くの日本人視聴者を獲得していた1人だ。主にFPS(ファーストパーソンシューティング)が得意で、特にAPEXはプロゲーマー顔負けの腕前を発揮していた。
更に、APEXの大会ではヌンボラも参加し、外部の配信者と絡んだりチャンネル登録者以外の人すらも魅了するようなプレイをし、人気に拍車が掛かった。
しかし、ライバー活動と学業の両立が困難であることから、2021年11月15日に活動を終了することを発表。同年11月30日に卒業した。
4、鈴原るる引退
ヌンボラと同じくANYCOLORに所属していた鈴原るる引退についてだ。
2019年4月29日にデビューし、にじさんじ内でも屈指の人気を誇るVtuberだった。
特徴は、可愛らしい外見とその外見にぴったりの優しい声。そして、その見た目とは裏腹に負けず嫌いでありとんでもないタフネス超人であるということだ。その代表といえば、難易度の高いゲームとして知られている『魔界村』の『帰ってきた魔界村』というゲームを30時間ほどぶっ続けでプレイしたという伝説がある。また、他の俗にいう死にゲーを数多くプレイしており、どれも5時間・6時間は当たり前ととんでもないタフネス具合だ。
また、にじさんじ公式番組のメインパーソナリティもしている。
そんな彼女だが、2021年6月末で卒業すると発表した。理由としては、諸説あるが果たし状なるものが届いたことで何回も休止していたこと。解決はしたものの、その後も似たようなことが度々起き、彼女自身もこの中途半端な状況になってしまうことが嫌だということで卒業を決めたという。
個人的に配信をよく見ていて驚いた出来事として挙げたということもあるが、この出来事がにじさんじだけでなく、VtuberひいてはYouTube活動者全体の問題であり、対策していかないといけないことだと強く認識した出来事であったために挙げた。
3、桐生ココ引退
次は、大手Vtuber事務所であるカバー株式会社が運営するホロライブプロダクションから第4期生としてデビューした桐生ココについてだ。
デビュー時期は2019年12月28日。
桐生ココは、ホロライブを海外進出させたきっかけ・決定打になった人物と言っても過言ではない人物だ。まず英語が非常に堪能で、なんなら日本語よりも英語の方が上手いと感じさえするほどだ。そして、redditという海外サイトでミーム(ネット内の話題・流行り)を見たり、あさココニュースというホロライブ内の出来事を喋る動画も人気を呼び、外国に好まれるスタイルで国内外問わず確立的な人気を手にしていた。また、2020年8月にはYoutubeのスーパーチャット(投げ銭)累計ランキングでは世界一位の快挙を果たした。
しかし、ホロライブのみならず、Vtuberの海外人気に火をつけた彼女だったが、2021年に卒業を発表。同年7月1日に卒業した。
Vtuber業界にとんでもない影響力を及ぼした彼女は、Vtuberを語る上では欠かせない存在であり卒業の情報が流れた際は、信じられなかった人も多かったのではないだろうか。
2、にじさんじ新人グループデビュー
さて、ここからは心機一転期待に心躍るようなニュースを見ていこう。
それは、にじさんじでほぼ1年ぶりとなるデビューである『エデン組』についてだ。
エデン組というのは、2021年7月にデビューした『アクシア・クローネ、ローレン・イロアス、レオス・ヴィンセント、オリバー・エバンス、レイン・パターソン』の5名の同期で行われたコラボ名を指すのだが、全員を書いていると長引いてしまうので、エデン組と称させてもらう。
このエデン組だが先ほども書いたように、にじさんじ日本勢の中では以前デビューしたグループである『世怜音演劇同好会』から実に1年ぶりのデビューした5人であり、にじさんじを推しているファン達には待望の新人だった。また、にじさんじを運営しているANYCOLORは、2021年5月にいちから株式会社から社名を変更した名前であり、ANYCOLORに変わってから初めてのデビューしたライバーだったので、まさにこれからの新たな風を期待させる出来事だった。
1、ホロライブ6期生デビュー
こちらはホロライブプロダクションから2021年11月26日(金)から順にデビュー※2した、ホロライブ第6期生となる通称『秘密結社holox』という5人組ユニットについてだ。
メンバーは『ラプラス・ダークネス、鷹嶺ルイ、博衣こより、沙花叉クロヱ、風真いろは』で構成されている。
メンバーの詳細はまた別の時に語ろうと思うが、何故チョイスしたかというと、とにかく第6期生は勢いが強かったというのが印象的だ。
まず2021年12月23日現在時点で、holoxの中で一番チャンネル登録者の多いメンバーは65.5万人。毎週20万人以上登録者が増えていると考えると想像を絶する人気である。もちろん実際に毎週20万人増えているわけではないし、ホロライブという看板だけで期待値やチャンネル登録をする人もいるかもしれない。
しかしそれでも多くの人を魅了しているユニットだということは間違いない。
そこから更に驚くべきことがある。それが、現在の初回配信のアーカイブの再生回数だ。最高208万回再生であり、ユニット全体で平均化すると161万回再生にまで達する。
このことから、ここからまだまだホロライブ然りにじさんじ然り俗にいう企業勢※3だけでなく、多くのVtuberの需要が高まっていくと推測される。そしてやはり特に期待度は高いのは、グループとしての信頼や安心感のある企業勢だということがよくわかった。
さて、今年私が特に気になったVtuberに関するニュースを挙げてきた。
今年は特に大物Vtuberが卒業し、そして個性的でフレッシュな新人たちが参入してきた年だったと思う。
そして、Vtuberを語るうえで忘れてはいけないキズナアイの無期限活動休止についても是非語りたかったのだが、歴史を語ったら収まらないのでまた機会があったら纏めてみようと思う。
是非、Vtuberに興味がわいたという人は自分の目でいろんな人をチェックして見てほしい。
これからますます需要や活動の幅が広がっていくだろうVtuberの波に置いてかれないように。
※1 Vtuber:主にインターネットやメディアで活動する2DCGや3DCGで描画されたキャラクターのイラスト、またそれらを用いて動画投稿・生放送を行う配信者の総称。
※2 2021年11月26日(金)21時から1日1人ずつ、計5日かけて初配信を行った。
※3 企業勢:主にVtuberには個人で立ち絵を依頼又は自作して配信を行う人と、企業がキャラクターを用意してオーディジョンで人を募集し配信を行うものの2つがある。その2つの差別化を行うために、個人勢と企業勢という呼び方で分けられることがある。